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2016年8月21日日曜日

ホメオパシーに関連して日本のジャーナリズムの問題とカルト的思考、そして三宅洋平


日本語版Wikipedia に「山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故」と題する記事があります。

以前書いた記事「三宅洋平、ホメオパシー、カルト、民主主義」でも触れましたが、ホメオパシーを実践する助産師が、出生直後1ヶ月以内に計3回ビタミンKを経口投与するよう厚生労働省が指導しているにも関わらず、それを怠ったために新生児が死亡したとされる事故です。

前回の記事では、Wikipedia の記述に沿って、助産師に問題があったように書いてしまいましたが、死亡事故の原因は分かっていないし、助産師の責任についても明らかではない、とするのが適当であると考えるに至りました。

というのも、この事故については、朝日新聞が「生後2カ月の長女が死亡したのは、ホメオパシーという民間療法をする助産師が適切な助産業務を怠ったためだとして、山口市の女性(33)が助産師を相手取り、約5600万円の損害賠償を求めた訴訟で、助産師側が女性に和解金を支払うことで合意したことが21日、分かった」と報道していますが、和解で解決したため、裁判所は死亡原因についても、助産師の責任についても判断を下していないからです。

また、日本におけるホメオパシーの普及を推進している日本ホメオパシー医学協会は、朝日新聞によるこの事件の報道について、死亡原因がホメオパシーにあるかのような記事を掲載する、その姿勢を批判しています。

この批判を読む限り、日本ホメオパシー医学協会の主張はもっともなものと考えられます。

日本のジャーナリズムには、「問題」を「創作」する「悪い癖」がないでしょうか。

一方、Mochimasa 氏という方が、この日本ホメオパシー医学協会の主張について、ご自分のブログで批判していらっしゃいます。
[山口ホメオパシー訴訟は和解で終結。しかし、ホメオパシー団体は"言いたい放題"]

こちらの記事は「批判のための批判」といった趣きがあり、もっぱら日本ホメオパシー医学協会に対する「攻撃的」な言辞に終始している感があります。

しかしながら、こちらで引用されている日本ホメオパシー医学協会会長の由井寅子氏や、日本助産師会理事の神谷整子氏の主張を見ると、新生児に対するビタミンKの投与について否定的な見方をしており、これがただちに上記の事故の死亡原因となるわけではありませんが、日本においてホメオパシーの実践をしていらっしゃるこうした方々の、ビタミンKの投与などに代表される「医学的な認識」が十分なのかどうか、疑問を感じざるをえません。

ただし、これはホメオパシーの実践者だけの問題ではなく、現代医学の実践者にも逆の意味で同様のことが言えることです。

今問題となっている子宮頸がんワクチンの問題もそうですし、ステロイド剤の多用や、向精神薬の安易な処方など、現代医学の実践者の側の「医学的認識」が不十分なために、副作用に苦しむ人たちがたくさんいることは忘れてはならないと思います。

さらに言えば、「科学」や「医学」の名のもとに、福島第一原子力発電所の事故による健康被害を過小に見積もり、存在しないかのように見せかける「科学者」、「医学者」、「ジャーナリスト」、「政治家」、「官僚」といった方々が多数いらっしゃるように思われますが、そうした方々の「カルト的言説」が支配的な状況こそが、日本社会の大きな問題のように思うのです。

このような多数派の「支配的カルト」に納得できない方々が、ホメオパシーなどの代替医療に救いを求めるのは、自然なことではないでしょうか。

こうした状況の中で、ホメオパシーを実践する方々が、現代医学を拒否するような形でカルト化することなく、現代医学では救えない患者の方々の症状改善に役立つ、健全なホメオパシー的健康観を普及してくださるように願ってやみません。

最後に、三宅洋平氏について一言。

三宅氏は、「反戦・反原発」の立場で、過去二度に渡り参院選に立候補し善戦しました。

その彼がホメオパシーのような既成の医学とは異なる代替医療を勧めることはある意味当然とも言えます。

既存の価値観だけでは解決できない状況があるからこそ、ほとんど無名に等しいミュージシャンの三宅氏が、2013年には比例区で18万票、今年2016年には東京選挙区で25万票を獲得したのだと思うからです。

科学技術おたくの多いネット上ではとやかく言われやすいホメオパシーやEM菌などを勧める三宅氏ですが、現実の投票行動においてはそうした点が特別問題になっていないことは、過去二回の参院選での獲得投票数の実績が示していると考えます。

三宅氏が、一部の人たちが心配するような「カルト化」の道を辿ることなく、「反戦・反原発」の主張を中心に、国会議員として活躍してくれる日が早くやってくるように、これからも批判的に応援を続けていこうと思います。

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