大丈夫か、三宅洋平!? 安倍昭恵氏と会食なんかしちゃって。

2016参院選が終わって翌7月11日、安倍総理夫人である安倍昭恵氏が Facebook 上で三宅洋平氏に「公邸でお待ちしてます」との呼びかけをしました

それに三宅氏がこたえる形で、三宅氏とその支持者が昭恵氏と池袋のバーで会食しました。
7月18日付の投稿で昭恵氏は、「なんで多くの人が、三宅洋平を熱烈に支持するのか、わかったような気がします」との感想を述べています。

また、その場で昭恵氏は、安倍総理と三宅氏の電話会談を実現し、三宅氏はそのことについて Twitter で「立場は各々ながら、国を思い世界を憂う国士として同じ気持ちだと思っています」と総理に伝えたと発言しています。

また、別の投稿で三宅氏は、
「総理、何なら一緒に高江に行きませんか、とは云えませんでした。三宅はまだそんなもんです」
「高江の住民の気持ちを込めて『okinawa noproblem』capを昭恵さんに預けました」とも発言しています。

三宅氏の行動と、この一連の発言に対し、ネット上で賛否両論が出ているのは当然のことと思いますが、一つ気になるのは、高江問題に関する本土と沖縄の「温度差」のことです。

「三宅はまだそんなもんです」という発言に関して、宮古出身の友利修氏は、
だったら自分のナルシズムと政治的資本のために沖縄を食い物にするのは今後止めていただきたい。「まだそんなものです」などと言っていられない若い人が沖縄にはたくさんいます。
と強い調子で発言をしてらっしゃいます。

また、高江住民が座り込みを続ける中、高江で「弾圧」を続ける安倍総理の妻である昭恵氏と会食した上、彼女に「okinawa noproblem」という「意味不明瞭」な帽子を預けたことに関しては、
沖縄出身で東京選挙区で三宅に票を投じた私には残念な事でした。山本太郎の力になってくれる筈と疑問を持ちつつ支援した自分が呪わしい。
とまで書いている方もいらっしゃいます。

前の記事で書いた「障害者」問題への理解不足からくる「失言」もそうですが、三宅氏は、社会的弱者や、社会問題の実際の被害者が何を感じているかというこについての認識が「どうにも甘い」のではないでしょうか。

こうした「失言」を繰り返していては、主流派からの「分断工作」に、自らやすやすとはまっている、とすら言いたくなります。

参院選直後で「やすませて。というのが正直なところ」との発言もあり、人情としては「三宅さん、ゆっくりお休みください」と言いたいところですが、高江で現に問題が起こっているときに、現地で苦しんでいる人たちの神経を逆なでするような形での会食を、昭恵氏としたことは、本当に残念なことと思います。

その上、安倍総理と電話で話までしたのですから、そこで高江の問題に関する抗議の一言もなく、ただ「対抗陣営」と仲良くしました、という報告をするようでは、沖縄の人たちが失望するのも当然ではないでしょうか。

昭恵氏との会食自体を完全否定するわけではありませんが、総理に物申すだけの体力がないのなら、最初から会食などしなければよかったのに、と思ってしまいます。

三宅氏が今後、本当に政治家として活躍するためには、こうした一つ一つの問題を丁寧に扱い、支持者の分断を招くような行動や発言にはよくよく注意する必要があるでしょう。

以上、三宅氏という政治を志す方を応援する者としての氏への提言です。

  *  *  *

最後に、三宅氏の「失言」をあげつらい、非難するみなさんに一言。

みなさんは、安倍総理に代表される今の日本の「主流派」のあり方に、賛同してらっしゃるのでしょうか。

そうであれば何も言うことはありません。

けれど、もし、反対の立場にあるのならば、少しの考え方の違いから、あいつはダメ、こいつもダメというのではなく、可能性のある候補者に対して、もう少し寛容な態度で接することはできないのでしょうか。

三宅洋平氏は魅力ある候補者ですが、まだまだ「弱点」が多過ぎます。

それを非難するのは勝手ですし、少しは気も晴れるでしょうが、そんなことをしても「主流派」を利するだけじゃないですか。

そうした点を考えた上で、ただの非難ではない、建設的な批判をしていただけるならば、もっと希望のある未来が近づいてくるんじゃないかと思うんですけどね。

※高江の今についてはこちらに少しだけ書いています。
[終わり続けるニッポン、沖縄・高江「戦時下」の現実]

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